アラブ連盟事務局長:「イスラーム過激派の種をまいたのは米国」
2007年09月10日付 Al-Ahram 紙

■ 米高官の反イスラーム発言に反論してムーサー事務局長:「アメリカがアフガニスタンで過激派の種をまいた」

2007年09月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ミラノ:本紙特派員】

 米共和党内のネオコンの中心的人物であるジョン・ネグロポンティ前国家情報長官に反論して、アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長が、過激派が育ったのは旧ソ連占領下のアフガニスタンでのことであり、その種をまいて後押ししたのは米国で、米国こそが文明の衝突を徹底して煽り、混乱した政治を広めたと発言した。

 ムーサー事務局長は、「過激主義はどの宗教にも存在するもので、特定の宗教と結びつくものではなく、また政策決定においては国際法を尊重する必要があるとのアラブ側の見解を提起しただけ」と語る。

 ネグロポンティ前国家情報長官はかつてイタリアのコモ湖畔で開かれた世界経済フォーラムの場で、「イスラームの過激主義」にアメリカ政治が立ち向かう必要性を誇張した演説を行ったことがある。

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:11874 )