スーダン政府、ダルフールの危機解決を妨害したとしてフランスを非難
2007年08月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ スーダン政府、ダルフールの危機解決を妨害したとしてフランスを非難
2007年08月15日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ハルツーム:本紙】
スーダン政府は、ダルフール問題の平和的解決を阻害したとしてフランスを非難した。外務省のスィラージュッディーン・ハーミド平和人権局長によれば、フランスはアブドゥルワーヒド・ムハンマド・ヌールに対して、もしもアルーシャで他の組織との合意に向けた協議に参加したら、同氏に認めている政治亡命を取り消すと警告した。
またハーミド局長は、言及した情報の信頼性を証拠づける報告書を読んだことを明らかにした。ハーミド局長はハルツームで昨日「アルーシャと和平の最後のチャンス」と題してハルツーム州学生連盟の主催によって行われた政治シンポジウムにおいて発言し、スーダン解放運動がアルーシャ会議を欠席したことは、アブドゥルワーヒド・ヌールが同会議を正しく評価しなかったということを表すとし、アフリカ諸国からの必要な追加兵力を全て確保できるとの見通しを示した。また、「欧米諸国が自らの計画を実行するために介入する余地はあり得ない」と述べ、外来の部隊が委ねられた任務を逸脱した際には、政府はその部隊を追放すると暗に警告した。
しかしハーミド局長はこれに関連して、国際部隊は全くの悪ではなく、国際部隊の存在によって、交渉を拒否する勢力を説得することができると述べた。またハーミド局長は、武装勢力に対して彼らの権利が軽視されることはないとのある種の安心感を与えるためには、さらに兵士2万6000人が必要だと言っても過言ではないと述べつつ、それは個人的な見解であり、政府としての意見ではないと強調した。
(後略)
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( 翻訳者:玉井葉子 )
( 記事ID:11879 )