断食中、ついうっかり水を飲んでしまったギュル大統領
2007年09月14日付 Radikal 紙

 アブドゥッラー・ギュル大統領は東部・南東部訪問の三日目にスィイルト県を訪れ、大統領が通る道々には1万本のギュル(バラの花)がまかれ迎えられた。スィイルト県への大統領による訪問はケナン・エブレン元大統領に続いて25年ぶりだ。

 厳戒態勢の中、県庁を訪れたギュル大統領は建物から100メートル離れた場所で車を降り、声援の中を歩いた。同大統領は県庁の会議室で市民団体の代表者らと対談した際に、断食中であることを忘れ、前もってテーブルの上におかれたグラスに入った水を二度飲んでしまった。その後、断食中であることを思い出し、「どうして(飲む前に)私に注意してくれなかったのですか。どうしてこの水をここに置いたのですか。」と怒りをあらわにし、グラスを下げさせた。同大統領は昨夜サフル〔ラマザン中の夜明け前の食事〕を、ハッキャーリ山岳特殊部隊司令本部にて兵士らと一緒に食べた。

 県庁で市民団体の代表者らと会談したギュル大統領はテロ事件にも言及し、「火はそれが落ちた場所を焼き焦がす、しかしながら我々の殉教者は我々の心を焦がす(殉教者が出れば、我々の心が痛む)。今後我々から殉教者がでないことを望む。」と述べた。

 ギュル大統領は後にシュルナク県へ移動し、市民団体の代表者らと対談を行った。対談を終えると、一人の新聞記者がこの対談を意図しながら、「クルド問題の解決と地域格差の解消のために憲法改正が求められていますよね。」と言葉をなげかけると、「もともと、憲法作成の際はかなりオープンな形で議論が始まった。トルコの全ての問題を最善の形で解決し、トルコを今後とも前進させる憲法が必要だと話しました。」と語った。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:11907 )