トルコ中央銀行、突然の政策金利引き下げへ
2007年09月14日付 Milliyet 紙

中央銀行は、以前に「最終四半期」を指摘していたにも関わらず、昨日、驚きの決定で政策金利引き下げを行い、17.25%とした。

中央銀行は、以前の声明で最終四半期に期待されていたものの金利引き下げをおこなった。昨日招集された金融政策委員会の会合で中央銀行の借入金利17.50%から17.25%に、貸出金利22.50%から22.25%に引き下げられた。インターバンク市場で16:00-17:00の間に翌日物(オーバーナイト)で実施される中央銀行の借入金利は、13.50%から13.25%へ、貸出金利は25.50%から25.25%へ下げられた。

またこの決定中、オープン市場取引内で市場を形成する銀行にレポ取引を通した翌日物、1週間物で認められていた借入金利は21.50%から21.25%に引き下げられた。

■ 早期の決定

中央銀行は、以前の声明で金利引き下げの条件に関連して、最終四半期に実施する可能性を伝えていた。このため、金利引き下げの可能性はその時期と予想されていた。昨日の引き下げ決定の発表は驚きとなった。

8月に予想を上回る上昇をし、断食月の値上げにより9月にも上昇する可能性がある物価水準の上昇と関連した展開は、金利引き下げの可能性を弱めたと言われていた。ただ政府と市場から金利引き下げに関して中央銀行に大きな圧力がかかっていた。

当初、アメリカ連邦準備制度理事会の金利に関する決定に関し、18日開催予定の理事会(の結果)が待たれていた。専門家は、この金利引き下げは、トルコに影響を及ぼす世界市場の不安定さに対し中央銀行がトルコ市場に向け楽観的見方が反映されよう望んで採られた、と解釈している。

■ 引き下げのための条件

中央銀行の声明では、個人部門の投資と消費需要に回復の兆候がみられる一方で、外部需要拡大への助長は減少し、総合的な需要の諸条件は諸物価下落に向け助長し続けており、サービス(部門)での価格上昇に見受けられる改善化は予想されたよりも良い、と明らかにされた。

加えて、エネルギー、食糧価格に関連するリスクにも関わらず、強力な金融引き締めによる遅ればせながらの効果により物価水準引き下げの継続が期待されている、と述べられた。

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( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:11908 )