ナフル・アル=バーリド難民キャンプをレバノン国軍が完全に制圧
2007年09月03日付 Al-Nahar 紙

■ 広汎な政府勢力の支持、国民の支持表明デモ セニョーラ首相は国軍兵士の英雄的行為を抵抗運動の闘士に喩える
■ 国軍、ナフル・アル=バーリドの戦い106日目に決定的勝利
■ 「ファタハ・アル=イスラーム」殲滅 アブスィー他32人殺害、20人拘束

2007年09月03日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 レバノン国軍創設以来最大の試練となり、テロリストのレバノンに対する最も危険な挑戦となったナフル・アル=バーリド難民キャンプの戦いの最終的決着は、去る5月20日に戦闘が起こってから106日目に国軍がキャンプを完全に制圧するにとどまらず、ファタハ・アル=イスラーム組織のリーダーであるシャーキル・アル=アブスィーと戦闘員数十人が殺害され、国軍に降伏した20人以上が逮捕されることで完了した。

 1週間前にファタハ・アル=イスラーム武装集団の家族がキャンプから退去してから日毎に期待が高まっていた決着は、国軍の確実な勝利となって実現したが、一連の戦闘で兵士158人が犠牲となり、昨日には決戦に際して最後の5人が犠牲となった。さらに数百人が負傷し、身体に障害を負うに到った。しかし今回の決着において各勢力が国軍と結束する立場を示し、その勝利を歓迎するなかで、国軍は2つの重要な意味を持つ姿を示した。ひとつはテロ行為を阻止する能力を有する軍隊としての姿、もうひとつはレバノンが陥っている深刻な政治危機にもかかわらず、国民と各政治勢力が結束して支持する機関としての姿である。

(後略)

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( 翻訳者:泉千尋 )
( 記事ID:11926 )