新憲法支持の条件は、「クルド」の語を含むか否か―民主市民党の見解
2007年09月16日付 Hurriyet 紙
民主市民党ディヤルバクル選出国会議員であり、議会憲法委員会のメンバーであるアイセル・トゥールクは、公正発展党が作成した新憲法草案について民主市民党としての見解を表明した。
トゥールクは次のことを強調した。
憲法改正案で、「クルド人」という表現を用いず、また異なる民族および文化的アイデンティティの権利を保証してくれなければ、党として支持しない。
憲法において、トルコ語が公式言語であること、そして異なる言語での教育の権利、政治的プロパガンダおよび組織化の権利も保証されることが必要である。
国民の定義は、わが民主市民党にとって必ずや変更されなければならないもののひとつである。もしこの条項で再びトルコ民族にむけての定義がなされるなら、われわれにとってこれが憲法のすべてを拒絶する理由となるのだ。社会の異なる民族や文化的アイデンティティのすべてを拒絶せず、かれらのアイデンティティおよび文化的権利を憲法が保証するような国民の定義がなされるべきだ。
若干の部分で改正や新規条項があるとしても、ほとんど1982年憲法の焼き直しである。昔の権威主義者や国家主義者の考え方を想起させるような表現や制限が存在している。「国家の安全」を脅かしかねないとして、特に個人の権利と自由が制限され、表現の自由が制限される状況が、草案にもみうけられる。憲法の基本理念として、テロに訴えないかぎり、すべての思想が自由に表現されるべきである。この観点から欧州人権条約(AIHS)の基本理念が採用されるべきだと考えている。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:11927 )