パレスチナ抵抗運動がイスラエル軍基地にミサイルを発射
2007年09月12日付 Al-Ahram 紙

■ パレスチナ抵抗運動によるミサイルでイスラエル兵69人が負傷
■ ガザ地区、イスラエルの報復に警戒して最高度の戦闘態勢

2007年09月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、アシュケロン:諸通信社】

 新たな軍事作戦が行われ、69人のイスラエル兵士が負傷、そのうち11人が重体である。パレスチナ抵抗運動は一昨日未明、イスラエル軍が兵員訓練のために使用しているアシュケロン市南のズィキム基地へ3発のミサイルを発射した。

 イスラエル軍諜報機関にごく近い消息筋は、「ほとんどの負傷者は就寝中の新兵で、現場は恐慌状態に陥った。イスラエル軍は直ちにミサイルの発射地点を爆撃し、パレスチナ人の民間人4人がベイト・ラヒヤで負傷した。そうした中で断固報復し、ガザ地区への電力とエネルギーの供給を止めるべきとの声が高まっている」と述べた。

 パレスチナ側では、パレスチナの各派がガザ地区へのイスラエルによる報復作戦に備えて、最高度の戦闘態勢を宣言した。
(中略)

 ガザ地区では、ジハード運動の軍事部門であるエルサレム軍団と民衆抵抗委員会の軍事部門であるナースィル・サラーフッディーン旅団とが、「勝利の夜明け」と題した合同作戦を行ったとの実行声明を発表した。エルサレム軍団の指導者の一人であるアブー・ハムザ氏は昨日の記者会見で、抵抗こそがパレスチナ人民の権利を取り戻し、聖地を解放するための唯一かつ最良の選択であると強調した。

 一方、ハマースは、アシュケロン近郊のイスラエル軍基地に対するガザ地区からのロケット砲発射はイスラエルの絶え間ない敵対行為に対抗するために計画された抵抗運動のひとつであり、イスラエルの犯罪行為への自衛にあたるとの見方を示した。同じ頃、ガザのジハード運動はイスラエルの報復に備え、メンバーに対し最高度の警戒と戦闘の態勢をとるよう宣言した。

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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:11950 )