アクン監督の作品、ドイツで試写会上映に
2007年09月21日付 Yeni Safak 紙

ファーティフ・アクン氏が監督・脚本を手がけた、オスカー賞候補の『人生の岸辺で(The Edge of Heaven)』がハンブルグ特別試写会で注目を浴びた。アクン監督は受賞自体をそこまで重視していないと明かし、「候補に挙がっただけでも感激だ」と述べた。

 ドイツのオスカー賞候補作品として挙げられ、第60回カンヌ国際映画祭では最優秀脚本賞を受賞した『人生の岸辺で(The Edge of Heaven)』の試写会がドイツのハンブルグで行われた。会場にはファーティフ・アクン監督に並び、出演者のヌルギュル・イェシルチャイやヌルセル・キョセ、パトリシア・ジュウコフスカ、バキ・ダヴラックらが参加した。アクン監督は観客から高い評価を得たこの映画の上映後に、出演者一人一人を舞台に招き、観客らにお礼を述べた。

■ウウル・ユジェル氏との次回作品

 上映会の後、アクン監督は質問に答え、ドイツ代表のオスカー候補に挙げられたことについて、「オスカー賞を受賞しようがしまいが私には大した意味はない。候補に挙がっただけで満足だ。私はそこまで野心家ではない。」との考えを述べた。同監督はこの映画が「結末があいまいなまま」終わることについて質問されると、「人生とは本来ハッピーエンドで終わるようなものではない。人生とはそれ自体何が起こるかわからない。人生には先が見えない深さがある、そのようのものなのだ。」と答えた。同監督は今後、芸術家のウウル・ユジェル氏と一緒にアメリカで短編映画を撮り始める予定で、別の映画の撮影もトラブゾンで続けていると話した。

■上位5位に入る

 女優のヌルギュル・イェシルチャイは『人生の岸辺で(The Edge of Heaven)』がオスカーの審査で上位5位に入ることが期待されていることを述べ、成功した役者になれると確信していると明かした。上映会へ参加したレマン・サムの娘、シェヴヴァル・サムも注目を集めた。ファーティフ・アクン監督・脚本のトルコ・ドイツ共同作品、『人生の岸辺で(The Edge of Heaven)』は11月27日にドイツにて公開される。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:11974 )