日本からもスカーフ問題に関心―日本大使、AKPに質問
2007年09月23日付 Milliyet 紙

欧州連合の国々につづき、日本も公正発展党(AKP)に「スカーフ」について質問した。在トルコ日本大使は公正発展党所属のフラト氏と会見したが、スカーフの自由化についてはっきりとした答えを得ることはできなかった。

公正発展党(AKP)の文民憲法作成作業に対し、欧州連合加盟国につづきに日本も強い関心を持った。日本は、公正発展党に大学でスカーフ着用の自由化が実現されるかどうかについて尋ねた。阿部知之在トルコ日本大使は、同党の「文民憲法委員会委員長」であるデンギル・ミル・メフメト・フラト副党首を訪問した。

阿部大使はフラト氏に、「大学にスカーフをつけた学生は入ることができるようになりますか?このような変更は行われますか?」という問いを向けた。フラト氏は、スカーフについて明確な答えは返さなかったが、作業が続いていること、草案がまだ明らかになっていないということを述べた。阿部氏は、フラト氏に、憲法の最初の4条が変更されるか、大統領の権力が制限されるか、そしてクルド語での教育が解禁されるかどうか、についても尋ねた。

■「批判は誤っている」

フラト氏はというと、草案の内容より多くの実施中の作業と関係する情報を与え、公正発展党に向けられた批判が間違っていることを強調した。フラト氏は、誤った批判を受けているとし、「私たちは自党の憲法ではなく、トルコの憲法を作っている。(現時点で)はっきりとしたことは何も無い。しかし、意味がないような批判をしている。人権を、自由を、そして民主主義を増す憲法を作るのだ。草案が準備されれば、各層の見解を聞くだろう。透明性のある形で議論されるだろう」と述べた。

■EUも答えを得られなかった

EU加盟国の大使たちも月例の会議の中で、先週在トルコ・ポルトガル大使館でフラト氏と一堂に会した。フラト氏は、ここでも新たな憲法に関する問いを、内容に踏み込まず一般的な範囲で答えるにとどめた。フラトは、「草案が準備され次第討論に至るだろう。インターネットで発表するだろう」と述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相も先週アンカラの大使たちに断食開けの食事を振舞った際、憲法作業の内容について語らなかったという。エルドアン首相は大使たちに、自分たちは宗教を軸とした政党ではないと発言していた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:11991 )