ICC検察官「スーダンの人道問題担当相の逮捕なくしてダルフール問題の解決なし」
2007年09月22日付 Al-Ahram 紙

■ニューヨークでの閣僚級会合、ダルフール和平計画を協議
■国際刑事裁判所:「スーダンの人道問題担当相の逮捕なくしてダルフール問題の解決なし」

2007年09月22日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ニューヨーク:ターリク・ファトヒー】

 昨日ニューヨークで開かれた世界26ヶ国の拡大閣僚級会合に、エジプトのアフマド・アブルゲイト外相が参加した。会合では国連とアフリカ連合の合同ダルフール平和維持部隊の設立計画、同地域での戦闘による200万以上の避難民に向けた国際援助の増加、そして来月27日にリビアで行われるスーダン政府と反政府勢力との和平協議などが話し合われた。潘基文国連事務総長とアフリカ連合のアルファ・ウマル・コナレ議長が会合の議長をつとめた。

 これに先立ってアフマド・アブルゲイト外相は一昨日、スーダンのラム・アコル外相と会見し、ダルフール和平実現に向けたスーダン政府の取り組みに対するエジプトの支援について話し合った。

同じ頃、国際刑事裁判所のルイス・モレノ検察官はスーダン政府に対し、スーダンのアフマド・ハールーン人道問題担当相と民兵組織ジャンジャウィードのリーダーであるアリー・クシャイブを拘束し、ダルフールで行った戦争犯罪を裁く法廷の場に立たせるとの裁判所決定を実行するよう要求、記者会見で「ハールーンが自由の身でいる限り、ダルフール危機の政治的解決はないであろう」と述べた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:12005 )