港湾船舶庁長官は、「国内の全港湾の管理運営は、第4次開発計画[訳注:2005-2010年]終了までに、民間に移譲される予定である」と発言した。
同庁広報によれば、ターヘリー長官は、世界航海デー[訳注1]の式典において、こう述べた。「イランは、1,100万トンの海上輸送能力をもち、世界の19の航海大国に数えられる。」
同長官は、イランがパリMOUの「ホワイト・リスト」(優良船籍国リスト)[訳注2]に加えられるなど、船舶活動で大きな成功を収めていることを強調し、次のように発言した。
「オマーン湾とペルシア湾海域を、年間、4000隻の輸送船舶と7万隻を越える石油タンカーが航行する。また、この地域の1400万バレルの輸出用原油のうち95%が、船舶で輸送されている。」
ターヘリー長官は、カスピ海沿岸、および、オマーン湾とペルシア湾の港湾施設の急速な発展、および、国内の港の十分な収容能力と適性に言及し、次のように述べた。
「わが国の海上輸送は、商業船やタンカーの別に関わりなく、拡大の一途をたどっており、今年は、タンカー28隻、商業船64隻、コンテナ15隻が新たに加わった。」
同長官は、さらに、次のように発言した。「海難事故が42パーセント減少したのは、イラン・イスラーム共和国第9政府〔アフマディーネジャード政権〕の海上管理の成果である。現在、航行船舶の待ち時間の平均は、半日になった。」
また、同長官は、港湾管理運営の民間部門への投資について、次のように発言した。「港湾管理の民間部門に投資を希望するならば、海上輸送関連事業への投資の用意を進めておくことが望ましい。」
[訳注1]世界航海デー:不明。なお、9月27日は「世界観光デー」にあたる。
[訳注2]「ホワイト・リスト」(優良船籍国リスト):「ポートステート・コントロール(PSC)に関するパリ覚書(MOU)」と呼ばれる国際協定に基づき、船籍国を港湾国による船舶検査の成績に従って、良好=「ホワイト」、正常=「グレー」、劣悪=「ブラック」の三種のリストに分類したもの。イランは、2007年に「ホワイト・リスト」に加わった。
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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:12049 )