ムバーラク大統領がイラク副大統領と会談、イラクの領土的一体性とその独立・アラブ性の護持を確認
2007年09月28日付 Al-Ahram 紙
■ ムバーラク大統領、イラクの領土的一体性とその独立・アラブ性の護持を確認
■ イラク副大統領、会談直後の声明で:「エジプトの企業と実業家のイラクでの活動に期待」「エジプト外交代表団のイラク復帰の可能性について協議」
2007年09月28日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
昨日、ホスニー・ムバーラク大統領は、イラクのアーディル・アブドゥルマフディー第一副大統領を迎え入れた。ヘリオポリスの大統領宮殿で開かれた会談では、イラクをめぐる最近の状況分析や、イラクの治安改善のためのエジプトの努力が議題に上った。
大統領との会談後、アーディル・アブドゥルマフディー副大統領は、イラクの独立と主権とアラブ性の堅持のための全面的な支援をムバーラク大統領から得たと発表した。また副大統領はムバーラク大統領がイラクの統一を強化する必要性があること、イラク憲法はイラクの統一を保証していること、イラクは数千年前から一つの国であり、その統一と領土を保全する能力を有していること、イラク分割のシナリオの実現を思い描くことなど誰にもできないことなどに力点を置いたと明かした。
またエジプトとイラクの二国間関係や、イラク再建のために出来うる努力についてイラク副大統領は、今後エジプト・イラク間の協力関係はますます強化されることになり、イラク経済が成長しつつあることから、インフラ整備など様々な分野でのプロジェクト立ち上げやイラク国内への投資の大きなチャンスがあると述べた。そして「われわれはエジプトの企業や実業家がイラクで活動することに期待している」と述べ、企業活動が可能な治安の安定した地区もあると指摘した。
またムバーラク大統領との会談ではイラクの治安情勢や、エジプト外交団の完全な復帰の可能性、望ましくない状況へとつながるような空白がイラクに生じることがないよう、エジプトが地域において果たしている重要な役割についても話し合われたという。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:12053 )