ユネスコ事務局長候補の人選めぐりエジプトとモロッコが競合
2007年09月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ユネスコ事務局長へのアラブ諸国からの候補者枠をめぐり、エジプトとモロッコの舞台裏の闘い
2007年09月13日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【カイロ:本紙フサーム・アブー・ターリブ】
カイロとカサブランカの外務省と文化省の舞台裏で、ユネスコの事務局長職をめぐる争いに決着をつけるため、密かな闘争が繰り広げられている。エジプトはファールーク・ホスニー文化相、モロッコは学者のアズィーザ・ブナーニー女史を擁立している。
アラブ諸国数ヶ国はエジプトの候補者のために自発的に妥協したのに対し、モロッコは、アラブ世界一の大国との関係に亀裂が入っても最後まで競合を続けることに固執している。
本紙の得た情報によると、モロッコ政府が候補者のポスト獲得のために古くからの関係を代償にしないよう、エジプト政府は舞台裏で現在集中的な努力をしている。
アフマド・アブルゲイト外相は最近、外交官たちを前に苛立ちをあらわにした。モロッコが一番上の姉妹国であるエジプトの権利を尊重せず、身の程知らずの競争に突入したからだ。
またエジプトのファールーク・ホスニー文化相は、文化的にエジプトとつながりを持ち、エジプトの芸術運動にきわめて大きな影響を受けた国が同胞としての感情を考慮しなくなっていることに対して不快感を示し、側近の一人に遺憾の意を伝えた。
(後略)
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( 翻訳者:玉井葉子 )
( 記事ID:12091 )