イスラエル首相とパレスチナ大統領が「共同宣言」作成のため近日会合
2007年10月01日付 Al-Nahar 紙

■ アッバース大統領とオルメルト首相が「共同宣言」作成のため近日中に会談
■ パレスチナ、帰還難民の人数制限受け入れ

2007年10月01日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【カイロ:ジャマール・ファフミー、ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ、各通信社】

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領とイスラエルのエフード・オルメルト首相がそれぞれの交渉団を引き連れ今週水曜に会合する予定である。今年11月にアメリカのメリーランド州アナポリスで開催予定の国際会議において発表する「共同宣言」の作成を試みる。

 エジプトのホスニー・ムバーラク大統領と昨日カイロで会談したアッバース大統領は、最終的解決をめぐる問題に関する項目を含む「文書」を携え自ら国際会議に赴くと述べた。

 イスラエル政府のディヴィッド・ベーカー報道官によれば、アッバース大統領とオルメルト首相の会合はエルサレムの首相官邸で行われる予定で、両交渉団は「来る国際会議の終わりに発表される共同宣言」の作成に従事することになるという。

 ベーカー報道官がアッバース大統領とオルメルト首相の会合は火曜に催されると伝えたのに対し、パレスチナのサーイブ・オライカート交渉団長は、会合は水曜に催されると伝えた。

■ オルメルト首相

 オルメルト首相はイスラエルのラジオ局に対して、アッバース大統領との会合がイスラエルの仮庵の祭り、イスラム教徒のラマダーン月の最中に行われることは縁起が良いと語った。さらに「ユダヤ教徒とイスラム教徒がともに祝祭日を迎える時期にアブー・マーズィン[アッバース大統領]と今回会合を開く機会が得られたことを嬉しく思う」と述べた。

(中略)

■ パレスチナ側の文書

 国際会議を控え、パレスチナの指導者たちはパレスチナ側文書の草案について、最終的な立場決定に向け話し合いを進めている。

 文書によればパレスチナ側には、イスラエルとのいくつかの土地交換、ならびにイスラエル国内の自宅へ帰還するパレスチナ難民の人数を限定する用意がある。しかし、同草案は、1967年の戦争時に占領されたエルサレム市内のすべての土地の返還も求めている。

(後略)

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( 翻訳者:千鳥伊久美 )
( 記事ID:12094 )