大学でのスカーフ着用は段階的に解禁へ―エルドアン首相、談話
2007年10月07日付 Milliyet 紙
エルドアン首相は、イフタール(断食月中の夕食)に参加した女子学生寮でスカーフに関する質問に対し、「このために努力しています。しかしすぐには解決できないのです」と述べた。
タイイプ・エルドアン首相は、一昨日(5日)の夜、高等教育を受けている学生たちが住むアンカラのメフメト・アキフ女子学生寮でイフタール(断食月中の夕食)に参加した。得られた情報によると、寮で生活している学生の大半がスカーフを着用する学生であるため、首相にはスカーフ問題に関する質問が最も多く問いかけられた。エルドアン首相は、女子学生たちの質問に2時間かけて答え、スカーフと高等教育機構(YÖK)に関する問題は憲法改定作業によって乗り越えられるだろうと述べた。
「いつになったらスカーフをして大学に入ることができるようになりますか?」という質問に対してエルドアン首相はこう答えた。
「そのために努力しています。これらは段階的に進められることです。急にはできません。いくつか同意にいたる必要があります。この問題に取り組もうとするといつも、私たちの前に障害がでてきます。現在、問題となっているのはスカーフのことだけではありません。憲法問題もあります。しかしここで皆さんが手をつないで仲良くされているように、大学構内でもそうなるでしょう。この状況にも終わりがきます。自由に、貴女たちが望むようなかたちで大学構内に入れるようになるでしょう」
エルドアン首相は地域の圧力に関する議論にも触れ、次のように語った。
「トルコで地域社会の圧力はありません。スカーフをしている人、していない人、両者が手をつないで、または腕を組んで歩いています。大学構内でもこうであって欲しいと思っています」
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( 翻訳者:永山明子 )
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