ババジャン外相、「301条問題は新憲法のもとで解決される」
2007年10月07日付 Zaman 紙
ブリティッシュ・カウンシル、欧州改革センターおよびトルコ社会経済研究財団が開催した第4回ボアズィチ(ボスフォラス)会議で(現在改正を準備している)市民憲法が話題となった。
アリ・ババジャン外相は、トルコ国家侮辱罪を含む刑法第301条が、ステータスコード404のようにトルコにまとわりついていると批判する一方、この条項の改正が問題を解決するものではないことを述べた。ババジャン外相は、新憲法の作成作業がこの理由で始められたと明らかにした。
会議に参加したスウェーデン外相カール・ビルトも興味深いメッセージを伝えた。ビルト外相は、「あらゆる社会は現代的な理由や社会の要請に基づき、歴史のある時点で憲法を新たにせねばならない」と述べた。ビルト外相は、フランス大統領ニコラ・サルコジがトルコに対し提唱している地中海共同体を、欧州連合加盟に代わる選択肢として考えてはいないことを明らかにし、「これと類似したものとしてバルト諸国に関してもある動きがある。これがどのように形成されていくかを見守っていく」とした。
(EU加盟)交渉責任者のババジャン外相はEU加盟に向けた活動の継続に言及した。ババジャン外相は、「この加盟交渉に真に望みをかけている。後退することはない。問題を解決していく」と述べた。ババジャン外相は、ポルトガルが欧州議会の議長であることに触れ、「今期に7つの交渉項目が開始されることを望んでいる。全力で加盟交渉を継続していく。何がなされなければならないかをよく学んだ」と話した。
トルコのEU正式加盟交渉を21世紀の最重要プロジェクトの1つであるとして位置づけたババジャン外相は、正式加盟交渉が第3国にも正しいシグナルを送っていると明らかにした。改正されていないために欧州から絶えず反発をうける刑法第301条に関する質問に、ババジャン外相は、件の条項が改正されることでは問題が解決されえず、現行憲法の枠組みの中で実施できることには制限がある、と話した。このため現在新憲法の作成作業が行われていると述べた。刑法第301条は世界中に知られていると指摘したババジャン外相は、「世界に知られているこの条項はもはや、まるでトルコのトレードマークになってしまった。われわれが使うリーバイスのジーンズ501のように…ステータスコード404のように…。われわれに定着してしまった、もはや」との表現を用いた。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:12102 )