トルコ中の話題がテロ問題に集中する中、民主市民党(DTP)の首脳陣は活発に活動した。
民主市民党グループのアフメト・チュルク党首は、トルコ大国民議会でジャーナリストらに対し、16人の兵士が殉職したことに関する質問に答え、紛争が起きている場所では、社会的、共同体的、そして精神的なあらゆる措置を講じる必要があると述べた。
「問題をただ軍事的方法で解決することをめざす論理が、いかなる時にも成功を収めないことを我々は見てきた。我々は、否定や軍事的論理によってのみ諸問題の解決に努めている。これは望まれている成果を出していない。対話が進んだある時期には、人びとは共通の解決条件を創り出している。(ところが今は、このような)共同は存在しない。政党、NGO(非政府組織)、地域の人びとは何を思っているのか? まったく、(この問題に)取り組んでいない。胃が痛むような欠乏した時代、誰もがいらだっている。しかし(今は)本当に、対話が、一つのプロセスが始まるべき時なのである。その対話がもたらす肯定的な雰囲気が、異なるもう一つのプロセスを始めてくれるかもしれない。」
■ディヤルバクルでも抗議
ディヤルバクルでも民主市民党の抗議集会があった。アブドゥッラー・オジャランの甥である民主市民党のヤカプナル市オスマン・ケセル市長の収監に抗議行動をしたとして、5人の民主市民党に属する市長が3日前に逮捕された。この逮捕に対し、ディヤルバクルでは民主市民党出身の国会議員ギュルテン・クシャナク氏とオスマン・バイデミル知事ら約1000人の一つのグループが抗議行動を行った。ギュルテン・クシャナク氏は、誰もが「1990年代に戻るのか」という不安の中で暮らしているとし、民主市民党が攻撃されていると語った。
アダナでもまた、民主市民党員は拘束されている市長らに関する情報を得るため、軍警察指令本部の前に集まった。
「集会とデモ行進に関する法」に違反した罪で逮捕されるべく当番裁判所である第三下級刑事裁判所に送致された5人の民主市民党員は、この罪状により在宅のまま審理されるとして、釈放された。この判決に基づいてキュチュクディキリ市長のレイラ・ギュベン氏が釈放されたが、4人の市長および2人の国会議員と2人の専用運転手については、「服務中の憲兵に抵抗」した罪で一日収監された。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:12118 )