京都の科学・技術フォーラムにエジプトが参加、日本との協力関係を訴え
2007年10月09日付 Al-Ahram 紙

■ 日本で開催の科学・技術フォーラムでエジプト、途上国への代替エネルギー援助を要請

2007年10月09日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【スヘイル・ヘダーヤト記者】

 エジプトは先進国が途上国に対し、太陽光や風力発電所を建設するなど代替エネルギーを提供し、またナノテクノロジーを利用できるよう、技術的・資金的援助を行う重要性を強調した。

 一昨日、日本の京都市で福田首相の開会の辞で始まった「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」の第四回年次総会で演説したエジプトのハーニー・ヒラール高等教育相は、「環境への負荷を最小限にとどめつつ持続的発展を保証する唯一の解決法は、環境にやさしいいくつかの解決法やプロジェクトの実行を開始することだ。気候変動はあらゆる分野に直接の影響を及ぼす」と語り、あらゆる当事国がこの負担を分け合って担えるよう、研究や技術革新分野への投資を支える早急な計画の実行を検討することが大切だと呼びかけた。

 また同相は2020年までにエネルギーの20パーセントをクリーン・エネルギーで代替させるというエジプトの戦略を紹介し、国際目標を上回るこの数字を実現するには今後12年間に新エネルギー分野への230億ドルの投資が必要だと指摘した。
(中略)

 ワリード・アブドゥンナーセル駐日エジプト大使の発表によれば、ハーニー・ヒラール大臣は日本の科学技術政策担当大臣、日本学術会議会長、京都高度技術研究所所長らと会見し、2008年をエジプトと日本の科学技術協力年として宣言することの重要性を強調した。
(後略)

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:12130 )