ラマザン（断食月）を終えたイスラーム世界では、ラマザン明け祭日初日にバイラム礼拝を捧げるため人々がモスクに押し寄せた。世界各地で愛する人たちと一堂に介したムスリムたちは腹立ちや不満を水に流し、各国首脳らは平和を願うメッセージを出した。

ラマザン明けのバイラム（祭日）の初日、世界各地のムスリムたちが断食明けのバイラム礼拝をするためにモスクに押し寄せた。ドイツやオランダのような国々で生活するムスリムたちにとって、バイラムの初日、モスクが狭く感じられるほどだった。人口800万人のセルビアでは、ボスニア人、アルバニア人、トルコ人からなる30万人のムスリムが礼拝のため一堂に介した。

■モスクワのモスクは人で溢れた
モスクワにある複数のモスクでバイラム礼拝の場所を確保できなかったムスリムたちは、氷点下の戸外で礼拝をすることになった。首都の中央モスクを満たしたモスクワの信徒たちは、モスク内に場所を見つけられず、モスクの庭や通りまであふれかえった。

■ケーラー独大統領、対話への呼びかけ
ホルスト・ケーラー独大統領は、ドイツで生活するムスリムたちに、社会的問題に関する対話への参加を呼びかけた。オーストラリアのシドニーでは、殉職したトルコ軍兵士のためにメヴリット（訳注：スレイマン・チェレビ作の詩。ムハンマドの誕生と一生を称賛する内容。）が詠唱された。イラクではバイラムが始まると同時に流血事件が発生した。トゥズ・フルマトゥで起こった自爆攻撃で子供１名を含む2名が死亡した。

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（ 翻訳者:富田祐子 ）
（ 記事ID:12141 )