マルマライ海底トンネル工事、4本目のチューブも海底へ -海底トンネルは540メートルに
2007年10月13日付 Hurriyet 紙

マルマライ・プロジェクトにおいて、イスタンブルのボスフォラス海峡両岸をつなぐ1387キロメートルのチューブトンネルの4本目が、昨日水深48.5メートルに沈められた。

沈められたチューブ(沈埋函)の長さは540メートルに達した。全部で11本のチューブが海底に沈められることになるプロジェクトでは、すべてのチューブが2008年末までに沈められ、計画の完了は、2010年の末になる。しかし、イェニカプ駅で続いている考古物の発掘がプロジェクト遅延の原因になり得るだろう。全長135メートル、重さ1万8千トンのチューブを沈める作業は、海峡の上部の潮流が早まったため、昨日時間を1時間早めて午前8時に始まった。運輸省鉄道・港湾・空港建設総局(DLH)のアフメト・アルスラン総局長、DHL管区長のハルク・イブラヒム・オズメン氏も視察した沈設作業で、高さ8.75メートル、幅15.5メートル、全長135メートルのチューブは、水深48.5メートルに降ろされて沈められた。

■ 船に対して重さ60トン7枚の防壁

この間、作業の安全が優先された建設作業では、船が連絡孔(ウスキュダルから海に伸び船着場まで270メートルで行き着く、チューブへ人員と資材の流入を確保する、地底に降りる場所)に衝突しないよう、ブイで「警告防壁」が作られた。また、この場所にぶつかる可能性のある船を止めるため、ひとつ60トンの重さのコンクリートブロックが7枚立てられ、錨鎖でそれぞれ繋がれた。いかなる対策にも関わらず事故は起こる。警告防壁と錨鎖がこれを防げなければ、連絡孔は自動的に閉じられ、直ちに「緊急連絡孔」の使用を開始する。

■ 世界一の深さに降りたチューブ:

E-3の高さがあるチューブの内今日までに、E-11が水深41メートル、E-10が水深43メートル、E-9が水深47メートルに沈められた。4本目のチューブも水深48.5メートルまで沈められた。最深部、つまり水深60メートルに沈められるチューブはE-3である。チューブを通すプロジェクトは、水深60メートルに降りるという特徴により、工学上初めてのものと認識される。世界には150本近いチューブトンネルがあるが、しかしいずれも海面から60メートルの深さにはない。チューブは、海底の一番底にある砂地の上に特別に溶かれたコンクリート(を敷き)、更にこの上に(据えた)50センチメートルのコンクリートブロックの上に置かれる。

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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:12143 )