アメリカが今秋開催の中東和平国際会議を延期の意向
2007年10月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ オルメルト首相とアッバース大統領の間で溝が拡大
■ アメリカは国際会議延期の意向

2007年10月04日クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ラーマッラー:本紙ワリード・アワド】

 パレスチナの消息筋は昨日本紙に対して、今秋の中東和平国際会議によってパレスチナは、2000年9月28日のアル=アクサー・インティファーダ勃発以前の状況に逆戻りするであろうと語った。

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領とイスラエルのエフード・オルメルト首相が昨日エルサレムで行なった会合の後に同筋が明らかにしたところによると、難民、エルサレム、国境といった最終的地位に関する交渉についての諸問題の決着は、イスラエルの総選挙後になるだろうという。

 同筋が指摘したところによると、オルメルト政権は最終的地位の問題について解決する力はなく、イスラエル選挙民の政権に対する支持率の低さゆえに、仮にパレスチナ側が難民問題を終わらせるためにパレスチナ難民の帰還先をヨルダン川西岸地区およびガザ地区のみに限定することに合意したとしても、エルサレム帰属問題とパレスチナ国家との国境に関して合意に達することは不可能な状況であるという。

 アッバース大統領とオルメルト首相が最終的地位に関する問題を解決するための共同文書を作り上げるために、交渉を開始するようそれぞれのスタッフに指示したが、消息筋によればパレスチナ側とイスラエル側は、アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官が今月半ばに双方と交渉を行ない、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領が今秋に開催を呼びかけた国際会議で提示される共同文書を作り上げるにあたっての困難を克服するために双方を1つのテーブルにつかせるべく中東地域を訪れるのを待っている状況である。

 消息筋の見方によると、アッバース大統領とオルメルト首相の会合は、両者が激しい対立の中でこれまでに合意した事項を記録する方向に向けての出発点である。オルメルト首相は共同声明が簡略化されたものになることを望んでいる一方、アッバース大統領は最終的地位に関する交渉の日程を明記した詳細な文書になることを望んでいる。

 ハアレツ紙が昨日水曜日に報じたところによると、イスラエルとパレスチナ自治政府の立場の間に大きな対立があるため、合衆国はワシントンに近いアナポリスでの国際会議開催を11月末に延期する意向である。

 ハアレツ紙はまた、このような延期は、両者の立場の間にある溝を埋めるための努力により長い時間を与えるためのものであると伝えた。というのも、イスラエルは国際会議の中で一般的な共同声明を発表し、双方の交渉の出発点となることを希望しているが、アッバース大統領はこれに反対し、両者の間で恒久的な解決をはかるための合意を実行する期限の設定を含む原則合意に到達することを要求しているからである。

 他方でハアレツ紙は、イスラエルのツィピ・リブニ外相とエフード・バラク国防相がオルメルト首相に対して昨日、パレスチナ人との交渉において拙速に進展をみせるべきではないと進言した。

 バラク国防相とリブニ外相は昨日オルメルト首相と話し合いを行った際に、パレスチナ人と連絡をとることには賛成するが、この連絡において拙速な進展をみせるべきではなく、交渉のこの段階においては、戦略的な要地を放棄することなく、一歩一歩慎重に徐々に進めていくべきであると伝えた。

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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:12153 )