トルコ外相、イスラエル軍のシリア空爆について説明を要請
2007年10月08日付 Al-Nahar 紙

■ ババジャン・トルコ外相、イスラエル軍のシリア空爆について「説明」を要請「中東地域は危険で、非常に微妙な段階にある」

2007年10月08日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 トルコのアリー・ババジャン外相は、昨日ダマスカスからエルサレムに到着した直後、去る9月6日にイスラエル軍戦闘機がシリアを空爆したことについてイスラエル政府高官らの「説明」を待っているところであると明らかにするとともに、「中東地域の現在の情勢は、危険で非常に微妙である」と述べ、レバノンの「危険な現状」を克服するために建設的な立場をとることを呼びかけた。

 ババジャン外相は、イスラエルのシモン・ペレス大統領との会談の後、ラジオ局の取材に対して「イスラエル軍機の事件に関して言えば、何がどうして起こったのか説明を待っている」と述べた。また、バッシャール・アル=アサド大統領をはじめとするシリア政府高官らとの会談について、「大変実り多いものであった」と述べた。また「シリアの政府と大統領は、中東地域において非常に建設的な役割を果たしている」と述べ、「シリアは解決の一部であって、問題の一部ではない」と強調した。

 シリア・アラブ通信社「サナ」によると、トルコ外相はアサド大統領との会談において「中東諸国歴訪の目的について説明し、友好国であるシリア・トルコの二国間関係が到達した高いレベルについて、またその強化の方策について協議を行った」という。また、「地域情勢について、特にイラク情勢について協議が行われ、イラクの一体性と領土の保全、主権と独立の維持の必要性が確認された。またトルコ・ヨーロッパ関係にも言及がなされ、アメリカで今秋に開催される予定の中東和平国際会議に関する各方面の状況についても話し合われた」という。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:12156 )