エジプト、断食明けの祭りの初日を迎える
2007年10月13日付 Al-Ahram 紙

■ 本日、イードの礼拝が行われる広場や行楽地、公園には何百万人もの人出が予想
■ 臨時列車、治安対策、市場監視、公共サービス機関に緊急対策室

2007年10月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

今日、エジプトは断食明けのイード(祭り)の初日を祝う。全県の2125ヶ所の広場では、イードの礼拝を行う何百万人もの人々と、礼拝者の前で説教を行う大物宗教指導者たちを迎え入れる態勢が整えられた。同様に行楽地や公園、娯楽場、映画館などでも、イードを楽しむ人々を受け入れる準備が行われた。
 
祭りの期間中には地方間の国民の移動を容易にするため臨時列車が運行され、生活必需品の十分な供給を保証し、不当な価格操作が行われたりしないよう、当局による市場監視が強化された。またあらゆる公共機関において、国民向けサービスが滞らぬよう、対策室が設けられた。

ワクフ省の第一次官・宗教局長のシャウキー・アブドゥッラティーフ師は、ワクフ省が担当機関と調整しつつ、モスク脇の広場や公共のスペースをイードの礼拝用に開放して欲しいという要請にすべて応じたと語った。

一方、治安機関はイードの期間中、国民に安心と治安を確保するため、警戒レベルを最大限に引き上げた。

ギザの動物園でもイードの期間中の訪問客を受け入れる準備が行われ、アミーン・アバーザ農業・農地改良相は、国民に対する利便と必要なサービスの提供を指示した。

多くのアラブ国家やイスラ-ム国家では、昨日の金曜日に断食明けのイードの初日が祝われたが、アメリカ合衆国では断食を続ける人と、イードを祝う人と、二通りの対応に分かれた。これは、天体観測に従って今日をイードの初日とした北米イスラーム裁定評議会に従った人と、サウジアラビアで新月が目視されたことから昨日をイードの初日とした人とがいたためである。

(後略)

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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:12175 )