エジプト外相、国際和平会議での共同文書発表を阻止しようとするイスラエル内の動きを牽制
2007年10月16日付 Al-Ahram 紙

■ムバーラク大統領、本日ライス国務長官と和平会議の成功に向け協議
■アブルゲイト外相:「欠かせない共同文書の発表を阻止しようとするイスラエル内の一部の試みが、会議の開催を遅らせる可能性がある」と発言

2007年10月16日付アハラーム紙(エジプト)HP1面

 本日、ホスニー・ムバーラク大統領は、来月アメリカで開催される予定の中東和平会議の準備のために各国を訪問中のコンドリーザ・ライス米国務長官を迎えた。

 アフマド・アブルゲイト外務大臣は、「ライス氏のエジプト訪問は重要だ。これは和平会議を成功させるためのアメリカの行動計画の一部とみなされる。会議の成功は、パレスチナとイスラエル両者間の和平合意の大枠を定めた共同文書に合意するよう、両者を説得することにかかっている」と述べた。

 またアブルゲイト外相は、「アラブ世界は米のイニシアチブが成功することを心待ちにしている。しかし、成功につながるいくつかのポイントに留意する必要がある。それは、決まった期限内で最終的地位問題の解決を実現するという合意に達すること、またあらゆる国連安保理および総会での決議、原則合意、ならびにアラブ和平構想を今回の和平会議の前提とすること、そして当事者が約束を履行するかどうかを監視するメカニズムに合意することである」と語り、さらには紛争終結に果たす国連の役割の重要性を強調し、また和平会議にはシリアとレバノンも参加して、あらゆるチャンネルで交渉が行われるだろうと明言した。

 また外相は昨日の記者会見で、会議を骨抜きにしようとするイスラエル内の一部の試みへの不満を表明し、「そうした試みは、この会議に欠かせない信頼性のある文書の発表を妨げようとするものだ」と述べ、「こうした試みを防がなければ、会議の延期を真剣に考えざるをえなくなる。拙速に開催すれば、真に内容のある前向きな文書に合意できないかもしれないからだ」と述べた。
(後略)

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( 翻訳者:金田雄一郎 )
( 記事ID:12187 )