エジプトを訪問したライス長官、国際和平会議の開催は「11月か12月」
2007年10月17日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領とライス国務長官、秋の国際和平会議開催に向けた努力を協議
■ 昨日の合同記者会見でアブルゲイト外相:「十分な準備を保証するために会議の延期もありうる」
■ オルメルト首相はエルサレムの一部をパレスチナ側に譲り渡すと示唆
■ ライス長官:「和平会議は11月か12月に開催」
■ ドイツがヨーロッパの新たな中東構想を提案

2007年10月17日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 パレスチナーイスラエル間の和平プロセス前進に向けてエジプト、アラブ諸国、国際社会の動きが加速する中、ホスニー・ムバーラク大統領は昨日、アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官をヘリオポリスの大統領宮殿に迎えた。

 ムバーラク大統領とライス長官の協議では、今秋アメリカで開催予定の中東和平国際会議の準備に向けたアメリカ側の努力に焦点が当てられた。

 またライス長官はムバーラク大統領に、一昨日、占領地とイスラエルで行ったパレスチナおよびイスラエルの政府高官との協議結果について報告した。

 アフマド・アブルゲイト外相は、パレスチナ問題のすべての要因について最終的解決に達することを保証するような交渉を始動すること、また1967年占領地の全土にパレスチナ国家を樹立することという、求められている目標に到達すべく、全当事者への支援をエジプトは約束したと明言した。

 アブルゲイト外相は、ライス国務長官との昨日の会合の最後に行われた合同記者会見で、パレスチナとイスラエルとがお互いに理解を示した文書を元に両者間の交渉が始動できるよう、アメリカが費やしている努力にライス長官は光を当てた、と語った。

 またアブルゲイト外相は、求められている目標を達成するためにさらなる時間が必要となれば、十分な準備を保証するため今秋予定の会議を延期することもありうるとし、さらに「エジプトは交渉の期間を限定するよう求めている。この世の終わりまで交渉し続けるわけにはいかないからだ」と述べた。

 ライス長官は、和平推進努力についての拡大協議に長い時間を割いたムバーラク大統領に感謝しつつ、「大統領との協議では中東和平実現に果たすエジプトの長年の重要な役割に触れた」と語った。また「アブルゲイト外相との会合では、和平を前進させようという今の機運をいかに有効利用するか、またパレスチナ国家建設に向けた土台となる共同文書にいかに到達するかを話し合った」と述べ、中東和平国際会議の開催時期については、11月か12月に予定していると話した。

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( 翻訳者:鳥居洋介 )
( 記事ID:12202 )