没後350年のキャーティプ・チェレビーに関するシンポジウム開催
2007年10月20日付 Zaman 紙

イスタンブル広域市主催の「没後350年のキャーティプ・チェレビー(*)・シンポジウム」が昨日、ジェマル・レシット・レイ(CRR)コンサートホールで始まった。

キャーティプ・チェレビーが作曲した『ヒジャーズ旋法(マカーム)による器楽前奏曲』とともに始まった開会式では、運営委員長のベキル・カルルア教授、ケナン・ギュルソイ教授、イスラム会議機構事務局長のエクメレッディン・イフサンオール教授、ケマル・カルパト教授らがそれぞれ演説を行った。カルルア氏は、単にイスラーム世界だけではなく西洋世界に対しても灯を照らし、48年の生涯に『世界地図』を始めとする21の著作を物したこの卓越した学者が、トルコで十分には知られていないと述べた。
シンポジウムの第一セッションは昨日行われた。CRRホールでは本日10時から、引き続きシンポジウムが行われる予定である。

*キャーティプ・チェレビー(1609-57):
17世紀のオスマン朝における知識人。アラビア語、ペルシア語に加え、ラテン語を解して西洋の種々の科学知識に通暁し、東洋の科学知識とを比較、統合したトルコの学者の先駆として知られる。主著の一つである『世界地図』はトルコ最古の地理書であり、後世の地理書の原型となったとされる。また同書は、オスマン朝にアラビア文字の活版印刷術を導入したことでも知られるイブラヒム・ミュテフェッリカ(1674‐1745)によって印刷され、欧州諸語にも翻訳された。
参考URL:http://tr.wikipedia.org/wiki/Katip_%C3%87elebi

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:12216 )