イードの初日で行楽の人出、ムバーラク大統領はシャルム・シェイフで礼拝
2007年10月14日付 Al-Ahram 紙

■ イード(断食月明けの祭)を祝って何百万人もが公園、海岸、遺跡に繰り出す
■ ムバーラク大統領、シャルム・シェイフに新設されたモスクでイードの礼拝を行い、シナイの部族長たちと会見

2007年10月14日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

歓喜と幸福のムードの中、いつものお祝いの時と同様、昨日もエジプト人の心が一つになった。何千万人もの人々が公園、海岸、遺跡やスポーツクラブへ繰り出し、イード・アル・フィトゥル(断食月明けの祭)の初日を祝った。

まず人々が向かったのは、礼拝用に開放されたエジプト全県2150箇所以上の広場でのイードの礼拝だった。ホスニー・ムバーラク大統領もシャルム・シェイフ市内に新設され、自ら開所式を執り行ったムスタファー・モスクでイードの礼拝を行った。ヌール地区に開設されたこのモスクの建設費用は2000万エジプト・ポンドに及び、そのうちワクフ(寄進財)機構が425万エジプト・ポンドを提供、残りは自己資金でまかなわれた。

ムバーラク大統領は大勢の地元市民も参加した礼拝のあと、シナイ半島の部族長らと握手をし、祝いの挨拶を交わした。うち何人かとは友好的な雰囲気の中で会話を行った。

アズハルのムハンマド・サイイド・タンターウィー総長はイードの講話で、「イスラームにおいて祝祭とは貧しい人々に救いと助けの手を差し伸べる機会だ」と述べ、対立や憎しみを放棄し、善行と敬虔さにおいて助け合うよう、イスラーム教徒に呼びかけた。

この礼拝には大統領とともに、首相、国防相、ワクフ相、電力相、石油相、航空相、内務相、経済開発相、情報相、南シナイ県知事、大統領府のザカリヤ・アズミー官房長官、(大統領の子息である)アラー・ムバーラク氏ほかの国家要人が多数出席した。

(中略)

公園や海岸、遺跡、スポーツクラブなどには様々な年代の市民がイードの初日を楽しもうと早朝から繰り出し、また知事や住民らが多くの病院で患者を見舞い、同様に老人ホームや孤児院を訪れてプレゼントを配り、イードの喜びを分かち合おうとした。

またいくつもの県で市民を喜ばせようと大衆芸能の公演が行われ、ナイル川クルーズや文化コンテスト、スポーツイベントなども行われた。

(後略)

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( 翻訳者:平川大地 )
( 記事ID:12223 )