エジプト、2008年中の中東和平実現を米に要請
2007年10月15日付 Al-Ahram 紙

■ エジプト、2008年中に和平の最終合意を実現するよう米政府に要請
■ ライス国務長官、和平に向けた共同文書の起草を支援すべくテルアビブとラーマッラーを訪問
■ リヴニ外相がイスラエル交渉団のトップに…オルメルト首相はタイムスケジュールの設定を拒否

2007年10月15日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン、ラーマッラー、占領下エルサレム:ホダ・タウフィーク、通信各社】

 エジプトは、来月アメリカのメリーランド州で開催予定の和平会議によって、パレスチナとイスラエル間の最終和平合意が遅くとも2008年中には達成される必要があるとあらためて強調した。

 ワシントン駐在のエジプト大使、ナビール・ファフミー氏は、コンドリーザ・ライス国務長官の中東訪問開始に先立って、長官にこうしたエジプトの立場を伝えていたと明かした。またエジプトとしては、和平会議で出される文書には、最終的地位に関する主だった問題の解決に向けた指針が記されているべきであると考えると付け加えた。

 主だった問題とは、エルサレムの地位、国境、難民、安全保障であり、またこれら全ての問題をパレスチナとイスラエルが交渉するにあたってのタイムスケジュールの設定も含まれる。ナビール大使は、和平会議で出される声明が、最終的地位問題についての交渉を始めるよう、パレスチナとイスラエルの双方に向けられたものとなることをエジプトは求めていると述べ、さらには入植地の撤去や1967年当時の境界までのイスラエルの完全撤退を要求するエジプトの立場を明言した。

一方、コンドリーザ・ライス国務長官は昨日の朝、国際和平会議の準備のためにエジプトを含む中東地域を訪問する旅の手始めに、テルアビブに到着した。テルアビブに着いてすぐ、ライス国務長官はイスラエルのエフード・バラク国防大臣と会談した。
(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:12237 )