イスタンブルブックフェア、名誉ゲスト作家はパムクでなくメティン・アンド
2007年10月27日付 Hurriyet 紙

第26回イスタンブルブックフェアが、今日開催される。ノーベル賞作家のオルハン・パムク氏がフェアの名誉ゲストになるだろうという文学界の大方の予想に反して、名誉ゲストは作家メティン・アンド氏に決定した。

TÜYAP(トルコイベントセンター)コーディネーターのデニズ・カヴクチュオール氏は、この選択の理由として、ブックフェアの伝統において若い作家ではなく、名を遂げた文学者に与えられることになっているからと述べた。カヴクチュオール氏はレファランス紙のヴェルジハン・ズフオール記者に、メティン・アンド氏が選ばれたことについて次のように語った:

「私たちが選ぶ作家は、成熟の段階に達し、また人生経験を積んでいなければならない。今日まで私たちは70歳を越えた文学者たちを名誉ゲストに選んできた。オルハン・パムク氏は若い作家だ。TÜYAPには若い作家が名誉作家になるという慣例はない。名誉作家というものは人生すべてに対して、ノーベル賞はといえば、その人の文学に対して与えられるものだ。」

ノーベル文学賞が、トルコ文学にとって大きな収穫であることを述べたカヴクチュオール氏は、オルハン・パムク氏の成功が大きな重要性を持っていることにも強調した。

今年のテーマ:地中海
デニズ・カヴチュオール氏は、11月4日まで続くフェアの今年のテーマは「地中海の文学、文学における地中海」であると述べ、31カ国から35人の作家と、500社ほどの出版社がイスタンブルブックフェアに参加することを明らかにした。フェアの一番の見所は、「イスタンブル芸術フェア」の同時開催である。「芸術フェア」には合わせて100のギャラリーと芸術団体が参加する。フェアのもう一つの重要な見所は、ジャズコンサートである。芸術フェアでは多くの展示も行われることになっている。

フェアの名誉作家メティン・アンド氏は、今日までに50冊の本を著し、その中には外国語の著書も含まれる。アンカラ大学言語・歴史・地理学部演劇科で35年以上教職を務めたアンド氏は、フェアの名誉ゲストに選ばれたことを「サプライズ」と評価し、「80年間生きてきた中で、私が受けた最も偉大な賞だ」と語った。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:12265 )