■ アサド大統領、「近い将来に」レバノンが安定する可能性は低いとの見方
■ 3月14日勢力は外国の支配計画とつながりがあると非難
2007年10月12日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は、「近い将来に」レバノンが安定しそうもないという見解を示した。その理由は、「レバノンの一部勢力が自らの運命を外国の意向に結びつけており」、「レバノンの運命を地域紛争の行方に結びつけている」ためだという。
アサド大統領は、レバノンのある勢力は「イスラエルの方により近い立場をとるようになった。あるいは、外国に自らの行く末を賭けている」と強く非難し、「レバノンの大義に忠実ではない勢力との関係を基礎にしてシリア・レバノン関係の未来を築くことはできない」と強調した。また、「現在政権を握っている勢力はこの[外国と結びついている]側に属し、或いはおそらくその殆どがこの側に属しており、そのことがシリア・レバノン関係に跳ね返ってきている」との見方を示した。また、「(3月14日勢力は)あからさまに外国の威を借り、外国を訪問し、外国が自らを支援していると声明することを通じて、外国の支配計画とつながっている」と非難した。しかし、アサド大統領は「レバノンが安定するために、平和的かつ合憲的な方法で」レバノンの新大統領選出をめぐる危機が終わることへの希望を表明した。
また、イスラエルのシリア空爆は建設中の軍事施設を標的としたものだったと述べ、「建物には誰一人いなかった」と強調し、それはイスラエル諜報機関の失敗であったと語った。
(後略)
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:12279 )