ムバーラク大統領とオーストリアのフィッシャー大統領が会談
2007年10月23日付 Al-Ahram 紙
■ 両大統領、具体的な成果を得られるよう和平会議に向けた十分な準備を要請
■ ムバーラク大統領:「軍事行動ではクルド問題を解決できない。トルコとイラクに対し問題解決のための交渉を呼びかける」
2007年10月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
ホスニー・ムバーラク大統領とオーストリアのハインツ・フィッシャー大統領は、昨日の協議を締めくくるに当たり、アメリカで開催予定の和平会議で望ましい結果を得るためには十分な準備が必要であると訴え、和平はこの地域の問題解決のための唯一の手段であると強調した。
ムバーラク大統領は、交渉を成功させてパレスチナ民衆の利益へと結びつけるためには、ハマース側と自治政府側の立場を統一する必要性があると訴えた。また大統領は、紛争解決の手段として軍事作戦は受け入れられないとの考えを示しつつ、トルコとイラクの双方に対し、クルド問題解決策を探る協議のテーブルに共に着くよう呼びかけた。
一方、フィッシャー大統領は世界の核兵器削減を訴えつつ、オーストリアは核エネルギーの平和利用についてはこれを支持すると表明、さらに中東問題の公正な解決とパレスチナ独立国家の建設を呼びかけた。
昨日、共和国大統領宮で行われたムバーラク大統領とフィッシャー大統領の会談では、中東情勢の展開、特にイラクとパレスチナとレバノンの状況に加えて国際的な諸問題やイランの核問題、さらにはエジプトとオーストリアの二国間関係の強化策について話し合あわれた。
(後略)
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( 翻訳者:金田雄一郎 )
( 記事ID:12283 )