トルコ国防相、イラク北部への即時越境攻撃の可能性を否定
2007年10月22日付 Al-Nahar 紙

■ トルコ政府、クルド人分離主義者に「激怒」するもイラク北部侵攻は「差し迫っていない」

2007年10月22日アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 トルコ議会が政府に対して、[イラク領]クルディスタン地区に拠点をおくトルコ国籍の「クルディスタン労働者党(PKK)」反乱勢力を追撃するためイラクとの国境を越えて部隊を派遣することを承認してから4日後、PKKの勢力がトルコ領内のイラク国境付近で待ち伏せ攻撃を仕掛け、トルコ軍兵士17人が死亡した。このためレジェップ・タイップ・エルドアン政権に対して、大規模な軍事作戦を実施するよう圧力が高まっている。一方イラク政府は、イラク北部の山間地域を拠点にトルコを攻撃するクルド人反乱勢力の「テロ活動」に歯止めをかけるための「重要な決議」を採択したと発表した。

 トルコのアブドゥッラー・ギュル大統領はエルドアン首相が招集した会合の議長を務め、危機に関する協議のために閣僚や国軍および情報機関の幹部らが出席した。またヴェジディ・ギョニュル国防相は、トルコがイラク北部へ近日中に侵攻する可能性は低いとの見方を示した。エルドアン首相は会合の前の記者会見で「我々は憤慨している。…議会は我々に対して、対処する権限を与えた。この枠組みの下で、我々はなすべきことをする」と述べた。

 またギョニュル国防相はアメリカのロバート・ゲーツ国防長官とのキエフでの会談の後、「トルコ軍は昨日の攻撃に対して軍事的な報復を行うか」という問いに対して、「ただちにというわけではない。…トルコ軍は越境攻撃を計画している」と答え、「我々は、こうしたことはアメリカと共同で実施したい」と付け加えた。またギョニュル国防相は、トルコ軍兵士17人が死亡、16人が負傷、10人が行方不明になっていると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:12286 )