「エルドアン首相が渡米するのではなく、ブッシュに来させよ」民族主義者行動党バフチェリ党首発言
2007年10月31日付 Yeni Safak 紙
どのようなものであれ自党が〔衝動的な〕扇動をすることはないと述べる民族主義者行動党のバフチェリ党首は、今回の危機的状況の中にあっては政府を支持することが国民的責務だとした。
民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は成果を挙げられるという確証なしにアメリカに行くべきではないと述べた。
バフチェリ氏は「首相よ、ライス外相は来土する。ブッシュもその足元に来させよ」と述べ、政府を支持することが「国民的責務」だと話している。自党の議会会派会合で演説したバフチェリ氏は、国民に政府と軍を支持するよう呼びかけた。エルドアン首相がアメリカ訪問で成果を上げるかどうかについては、成果の確証があって訪米するのならば有益だが、そうでなければ残念な結果に終わるだろうとの見方を示した。バフチェリ氏はまた、「トルコ国民は議会で政府に作戦〔遂行〕の権限を決議によって与えた。よその地〔であるアメリカ〕で探されるような権限など必要ない。わが国民は政府が今後踏み出す一歩一歩に期待をかけ、支持している。この力を使って、時間を無駄にせずにするべきことをする時はすでに来ている。首相よ、〔ライス〕外相は来る。自らアメリカへ行ったりせず、ブッシュを来させるべきだ」と説いた。
■民族主義者行動党は扇動などしない
今回の危機的状況にあっては、政府を支持することが国民的責務だとするバフチェリ氏は、「この場所から、親愛なる国民のみなさんに再度呼びかけたい。我々が与えるあらゆる精神的支援は、この困難な戦いの中でわれらがトルコに力を与え、その前途を開くだろう。そのさい政府は、時間稼ぎをしたり、だましたり、気持ちを冷めさせたり、水を差したりするような行動は避けるべきである。国民を安心させ、国家への信頼を高めるような、真剣で説得力があり、一貫した行動を、時間を無駄にすることなく取るべきである。トルコ国民は、この問題について確固たる意志をもってあらゆる支持を与える用意がある。民族主義者行動党は、国民の団結を守るために果たすべき責務を行う所存である」と述べた。
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( 翻訳者:宇野陽子 )
( 記事ID:12305 )