マロン派聖職者委員会が大統領選出問題に関して協議、候補者選びが課題
2007年10月24日付 Al-Nahar 紙

■ エフデンとズガルタの間にひろがる森林で火事、住民が屋外で夜を過ごす
■ ビキルキーの委員会、決定的な一週間に向けて、大統領候補の名簿リスト作成が課題
■ 潘基文事務総長、大統領選挙の期日確定での合意をレバノンに対して催促

2007年10月24日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 大統領選挙のための新たな会合の期日である11月12日を前に、「ムスタクバル・ブロック」代表のサアド・アル=ハリーリー議員と、「変化と改革ブロック」代表のミシェル・アウン議員との2回目の会談が予定されるなか、昨日、ビキルキーの後援の下で行われている四者委員会の活動が新たな進展を見せた。なお、ハリーリー・アウン会談は関係者らによると治安面での配慮から予告なしに実施され、終了後に公表されるという。

 国内情勢に対する国外からの動きとして、昨日、エジプトのアフマド・アブルゲイト外相の明日のベイルート訪問の準備がなされた。また国連の潘基文事務総長は「レバノン憲法上の手続きに則って、定められた猶予期間内に予定通り大統領選出を行うこと」をあらためて呼びかけた。

■ ビキルキー

 多数派勢力のある有力指導者の関係者は本紙に対して、「ビキルキー[※キリスト教マロン派総大司教座の所在地]で大統領選出をめぐる立場を明確にするための努力がなされているが、そこでの何らかの方向性が明らかになってくるまでは、誰も何の動きもすることはない」と述べた。

 大司教評議会の提案のフォローアップを委任されている四者委員会は、昨日の会合の直後に「次期大統領に就任する資格の条件についてメンバーの合意がなされた。(…)委員会は、資格の条件に基づいて次期大統領を選出する基準とするために、次期大統領を待ち受ける重要課題をめぐるビジョンを形成する作業を開始した」という内容の声明を発表した。

(後略)

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:鳥居洋介 )
( 記事ID:12315 )