ライス国務長官:米国・トルコ共通の敵PKKに対し、共同で戦うことが有効
2007年11月03日付 Milliyet 紙

アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官は「共通の敵」と語ったPKKに対し、トルコとアメリカが共闘を「さらに推し進める」と保証した。

アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官は、昨日(2日)アンカラでアブドゥッラー・ギュル大統領、(レジェプ・タイイプ・)エルドアン首相、そしてアリ・ババジャン外務大臣と会談した。ライス国務大臣は5時間にも及んだ会談のあと、ババジャン外務大臣と共同記者会見を行い、次のように語った。

■ 共通の敵

クルド労働者党PKKは、トルコの安全保障だけでなく、アメリカの安全保障、イラクの安定にとっても脅威です。共通の敵がいるのですから、共通のアプローチが必要です。トルコがPKKのテロ攻撃に直面しないよう、効果的な方法を見つけるために、我々は共に行動していきましょう。そうすれば、我々はこの戦いにおいて揺るぎなく確固とした前進が可能になります。

■ 詳細はアメリカで

我々は情報、知識の共有といったことから始まり、ここ数ヶ月間に共同作業を増しています。(ジョージ・W・)ブッシュ大統領もエルドアン首相に、アメリカとして、この努力をさらに推し進めていく必要があると、はっきりと語るでしょう。この問題では互いに包括的なアプローチが必要です。エルドアン首相もそうした計画について話してくださいましたし、そのいくつかの要素に関して意見を交わしました。詳しいことはワシントンで協議されます。

■ バルザーニへ警告

クルドのイラク北部地域政府も自らの責任を負う必要があるでしょう。北イラクの安定は重要ですが、この地から生まれるテロリズムも終わりにする必要があるのです。さもなければ、このことが、イラク全土の不安定化の要因ともなり得ましょう。

■ 「安定」について警告

(トルコの北イラクへの越境軍事行動の可能性に関して問われた際、)我々が行っていく活動は、効果的であることはもちろん、安定化し統一のままのイラクを見据えるという目標を強化させる性質のものでなければなりません。アメリカ、トルコ、イラクそして北イラクの地域政府は、事件が不安定化の要因とならないようにすることで共通の利益があります。したがって、効果的な活動を協同で行うよい方法が見つかると信じています。

■ ギュル大統領:具体的な成果

アブドゥッラー・ギュル大統領は、チャンカヤにある大統領府でライス国務長官と会談し、彼女に対し、PKKとの戦いに関し、アメリカ政府が具体的な成果を示すよう望んでいると(伝えたと)明らかにした。そしてまた、「もはやトルコは自身の国民を守るために、国内でのこうした襲撃を許容できません。何が必要であろうと、いかなる条件であろうと我々の答えは出ています。そのことを実施します」と語った。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:12330 )