タチ財団(トルコ記念碑・環境・観光価値保護財団)が開催する予定の「王冠を頂くイスタンブル」と題した連続セミナーでは、イスタンブルを最もよく知る専門家たちが講演を行う。また各セミナーは特別な食事やショーでしめくくられる予定だ。
イスタンブルを知りたい人々のために、「王冠を頂くイスタンブル」と題した連続セミナーが11月20日に始まる。この連続セミナーは、トルコの芸術文化財や建築遺産の保護を目的に多分野の科学者、企業家、観光省により1976年に設立されたトルコ記念碑・環境・観光価値保護財団 (TAÇ)が主催する。「王冠を頂くイスタンブル」セミナーは、トルコ旅行業者協会 (TÜRSAB)およびペラ美術館によって支援されており、イスタンブルの人々に、イスタンブルの歴史的・文化的価値について知ってもらい、この都市を味わってもらうことを目的としている。このためにイスタンブルを最もよく知る専門家を講師としている。
■ユルドゥズ宮殿でオペラを
連続セミナーは合計5つの催しからなり、11月20日から12月1日に実施される第一回目は、トプカプ宮殿をテーマとしている。このセミナーは火曜と金曜、2週間続き、トプカプ宮殿と宮廷生活について、イルベル・オルタイル氏、ヌルハン・アタソイ氏、ギュル・イレプオール氏が解説する。セミナーの最後には、オルタイル氏、アタソイ氏、イレプオール氏、三人と一緒にトプカプ宮殿見学をする予定だ。
第2回目はボスフォラス海峡がテーマ。このセミナーでは、ゼイネプ・イナンクル氏、ユジェル・ユルマズ氏、ハルク・セズギン氏、ヤマン・イレプオール氏がボスフォラス海峡について解説し、セミナーの最後には海峡ツアーと魚料理の宴席がある。
「イスタンブルで生きる喜び」と題した第3回目のゲスト講演者は、ティルベ・サラン氏、ギョヌル・パチャジュ氏、エサト・ギョクセル氏、ギュル・イレプオール氏、そしてアレヴ・オフルオール氏だ。このセミナーの最後には、カーリエ・アシターネで終了式が行われる。
第4回目のセミナーでは、エンギン・アクユレキ氏、バハ・タンマン氏、 ヤマン・イレプオール氏、スィナン・ゲニム氏、ギュンセル・レンダ氏、そしてオスマン・タカオール氏が「古きイスタンブル」で建築を解説する。3月に実施が予定されており、最終日にはイェディクレ・セファー・レストランを訪れる予定だ。
「王冠を頂くイスタンブル」シリーズの最終セミナーは、「イスタンブルの昔の暮らし」だ。ギュル・イレプオール氏、エトヘム・エルデム氏、ヌルハン・アタソイ氏、ラッフィ・ポルタカル氏、セリム・イレリ氏が招かれ、セミナーの最後には、ユルドゥズ宮殿劇場で、スルタン・アブデュルハミト2世に献上されたオペラのレパートリーから何曲かを鑑賞する。
セミナーはペラ美術館で毎週火曜日と水曜日、18時から20時に行われる予定だ。セミナーは無料だが、参加者にはタチ財団へ500新トルコリラ(約47,000円)の寄付が求められる。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:12350 )