サウジアラビア外相が女性の自動車運転を支持する発言
2007年11月03日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ サウジアラビア外相「女性にも車を運転する権利を認めるべき」
2007年11月03日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ロンドン:ロイター】
サウジアラビア外相サウード・アル=ファイサル王子は木曜日、サウジアラビアの女性に車の運転許可を与えるべきだと述べたが、同時に政府がそうした変革を社会に課すべきではないと指摘した。サウジアラビアでは女性の車の運転は認められていない。
今週サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王がロンドンを訪問した後、サウード外相はイギリスのテレビ局チャンネル4に対して「私自身は女性たちも(車を)運転するべきであると考えているが、そうした問題は我々が決定を下すのではなく各家庭の決定に委ねられるべきものである。」と述べた。また同外相は「女性の運転は我々にとって政治的問題ではなく社会的問題である。よってこの問題は家族や人々が決めるべきものであり、政府が決定を下す類のものではないと考えている」と続けた。
アブドゥッラー国王のロンドン訪問中、サウジアラビアにおける女性の権利は野党勢力やマスコミからの非難を浴びた問題の一つであった。
イギリス首相府は「イギリス政府は賓客たちと人権の問題について協議した」と発表したが、サウード外相は「そうした問題は言及されていない。」と述べた。また同外相は「人権は政府と国民の間での問題である。我々は国民に対して責任を負っているし、国民こそが我々の保証すべき権利について問いかけてくるべきものだ。しかし我々は政府としては他国の政府とこの問題について協議したことはない」と明かした。
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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:12354 )