第7代大統領ケナン・エヴレンの告白「クルド語禁止は誤りだった」
2007年11月07日付 Zaman 紙

ケナン・エヴレン元大統領は、ミッリイェト紙の記事で、9月12日軍事クーデターでの誤りの一つとしてクルド語を禁止したことを挙げ、次のように語った。

「クルド語を話すことを禁止しました。こんなふうにです。講演や集会、あちらこちらでクルド語が使用されないようにと。学校等でクルド語で授業が行われないようにと言いました。なぜ言ったのか(説明しましょう)。私は大統領職にあった時、ある村の小学校を訪問しました。三年生か、四年生、学年はよく覚えていませんが、ある教室にはいりました。私は教科書を広げて、それを読むように子どもに言いました。でも口ごもるばかりで、子どもは読めなかったです。

四年生になってもトルコ語を読めないのです。私は怒りました。その場で先生にむかってこういいました。『四年生にもなってトルコ語が読めないなんて、これはどういうことですか?』
後から分かったのですが、先生もまたクルド人だったのです。クルド語で授業をしていたのです。〔アンカラに〕戻り、クルド語を禁止しました。クルド語で授業を行わないようにと言いました。でも少し行き過ぎた禁止事項となりました。あとでこの禁止は撤廃されましたが、〔禁止は〕間違いでした。誤りであることを後になって気づきました」

エヴレン元大統領は、南東部で仕事をする公務員はクルド語も知る必要があると述べ、公教育ではできなくとも、民間の講座では学べるようになると付け加えた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:12376 )