オルメルト首相「ブッシュ大統領の任期終了までに和平合意は可能」
2007年11月05日付 Al-Nahar 紙

■ イスラエル、ライス国務長官に「パレスチナ国家樹立以前にイスラエルの安全保障を」

2007年11月05日アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ、各通信社】

 イスラエルのエフード・オルメルト首相は、新たな中東訪問を開始したアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官を迎えて昨日、2009年にジョージ・ブッシュ大統領の任期が終わるまでに、パレスチナと和平合意を実現することが可能であるという見解を示した。

 しかし、イスラエルのツィピ・リブニ外相はそれほど楽観的ではなく、アメリカがイスラエルの国防はパレスチナ国家建設の前に実現しなければならないと考えていると確信したとき、。またリブニ外相は、今年アメリカのアナポリスに集まることを決めた国際会議で相互の信頼を築き上げるために、現在の交渉では問題があることに気づいている。

■ オルメルト首相

 オルメルト首相は、エルサレムで開かれたアメリカの「サバン・フォーラム」の会合で「我々とパレスチナ側が決意をもって行動すれば、1年未満で真の成果を達成できる機会はある」と述べた。またオルメルト首相は「交渉を無限に引き延ばすつもりはない。…過去の我々の議論に特徴的であった一進一退の状況に苦しみ続けねばならない理由はないのだ」と強調した。

 またライス国務長官との会談の中で、オルメルト首相は「シリアが今月の国際会議に参加することは、我々にとって光栄だ」と述べつつ、和平合意に基づき占領下のゴラン高原を取り戻すというシリアの要求については、「国際会議で議論することはない」として、「会議はパレスチナ人との対話のみに専念しなければいけない」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:12382 )