米共和党議員、民主党議員の修正案に反対してシリア制裁法案を撤回
2007年10月26日付 Al-Nahar 紙
■ 米議員が「シリア制裁法」の拡大に向け運動
2007年10月26日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ワシントン:本紙】
アメリカのイレアナ・ロス=レーチネン下院議員(共和党)は、「2003年シリア制裁とレバノンの主権回復法」の修正と拡大および「シリア制裁・解放法」への名前の修正を目的とした法案を撤回した。これは、アメリカ下院外交委員会委員長のトム・ラントス下院議員(民主党)との間の対立が顕在化したためである。トム・ラントス議員の提案はシリア政府との外交協議の実施を呼びかける条項の追加を求めており、ロス=レーチネン議員はこれを拒否している。
ロス=レーチネン議員が提出した法案は、アメリカのシリア政府に対する政策を根本的に変更するものであり、シリア政府のテロ組織への資金供給や保護・支援の力を排除し、大量破壊兵器と大陸間弾道ミサイルの開発防止、大量破壊兵器開発においてシリアの支援に関与した国家と個人の処罰、「レバノン内政への干渉と安全保障理事会で採択された複数の決議への侵害」の防止、同様に「シリア人民の抑圧」の停止、「シリアの選挙によって選出される政府への移行プロセス支援のための」プログラムの承認を進めるものである。
(中略)
ラントス議員は、米政府との間に深い対立がある諸国の指導者との対話をブッシュ大統領が拒否していることに対して反対の立場をあらためて表明した。一方ロス=レーチネン議員は、自分が提出した法案は外交的対話については言及しておらず、ラントス議員は別個の法案を提出すればよいのだから、自分は自分の法案を撤回することを決定したのだと述べた。
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:12392 )