拡大イラク近隣諸国会談でイラクの治安とPKK問題を協議
2007年11月03日付 Al-Ahram 紙
■ アブルゲイト外相も参加したイスタンブール会談、イラクの治安とトルコとの緊張関係を協議
2007年11月03日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【アンカラ:ウサーマ・アブドゥルアジーズ】
イラクにおいて厳しい治安措置がとられる中、昨日始まった拡大イラク近隣諸国会談はイラクにおける治安安定の実現方法と、クルド労働者党(PKK)の活動によって引き起こされたトルコ-イラク国境での緊張状態を協議した。
今日閉会する同会談にはエジプトのアフマド・アブルゲイト外相とイラン、トルコ、シリア、サウジアラビア、ヨルダン、クウェイトといったイラク近隣諸国の外相に加えてアメリカ、フランス、ドイツの各外相、イラクのヌーリー・アル=マーリキー首相と国際的な諸組織の代表者が参加した。
アブルゲイト外相はこの会談に参加する傍ら、トルコのアリ・ババジャン外相との間で、エジプト・トルコ戦略的パートナーシップ協定に調印する予定。
昨日アンカラに到着したアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官は、トルコのアブドゥッラフ・ギュル大統領とレジェップ・タイイプ・エルドアン首相、アリ・ババジャン外相と会談し、トルコとクルド反政府勢力間の危機を協議した。
トルコに向かう飛行機の中でライス国務長官は記者たちに、イラクの安定を揺るがす軍事作戦を行う考えは捨てるよう、アンカラを説得する決意だと表明した。またクルド労働者党はアメリカ、イラク、トルコの共通の敵であると述べ、クルドの反対勢力に対して有効な措置をとると約束したが、トルコ政府に対しては強く自制を促した。
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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:12436 )