アフマディーネジャード大統領、中国外相と会談:「イランは緊張を望まない」
2007年11月14日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】アフマディーネジャード大統領は、「イスラーム共和国は緊張を望まない。IAEAやヨーロッパ諸国との対話と協力を継続する」と強調した。

 ISNAの報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はイランを訪問中の中国外相と会談し、その中で地域及び世界に関して両国が共通の視点を有していることに言及した上で、「イランと中国の歴史的関係においては、これまで利害の対立は一切なかった。むしろ、両国はつねに共通の認識を共有していた」と付け加えた。

 大統領はさらに続けて、中国が国際社会の場でイラン国民の権利を擁護してくれていることに謝意を示した上で、「イランもまた、国際社会のあらゆる場で中国の権利を擁護することをお約束する」と語った。

 同大統領はさらに、「両国の友好関係を我慢ならないと感じている者もいるようだ」と指摘した上で、「イラン・中国両国民の敵は、われわれが友好関係を維持することを望んでいないようだ。しかしイランと中国の指導者たちは、二国間関係の発展を決意しており、いかなる要素もこの友好関係に傷を付けることなどできないということを、敵は知るべきだ」と述べた。

 大統領は続けて、核エネルギー問題に関してイラン国民は自らの道を貫いてきたし、イラン・イスラーム共和国の他の友人らもそれに同一歩調を取ってくれていると指摘し、今後も自らの道を貫き続けると強調した上で、「イランはこれまで何度も表明してきたように、IAEAとの対話と協力を続ける所存である。われわれはIAEAの一員であり、NPTの加盟国だからだ」と語った。

 中国の楊潔篪(よう・けつち)外相もこの会談の中で、両国の歴史的な友好関係に触れた上で、「中国政府はイランとの関係拡大を極めて重視している」と述べた。

 同外相は地域・国際関係において両国が果たしている重要な役割について触れ、「イラン・中国の二国間協力関係の向上は、地域や世界の平和と安定、安全の維持に寄与することができる」とも述べた。同外相はまた、イラン・イスラーム共和国は平和的な核エネルギーを享受する権利があるとした上で、イランとIAEAの協力・対話を前向きに評価した。

 同外相はまた、中国はアメリカがイランに対して一方的に制裁を科すことには反対であるとした上で、「中国はイランの真の友人である。イラン・イスラーム共和国との友好関係をこれまで以上に拡大させることに関心がある」と語った。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:12445 )