ヒジャーズ鉄道再開へ 「イスタンブル-メッカ鉄道」として
2007年11月14日付 Zaman 紙

アブデュルハミト2世によって99年前に開通された「ヒジャーズ鉄道」は、サウジアラビア関係者の要請により名称が変更された。ヒジャーズ鉄道の新名称は「イスタンブルーメッカ鉄道プロジェクト」となった。

このプロジェクトに関して、先週トルコを訪問したサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドルアジーズ・アル・サウード国王にも報告された。トルコが強く主張しシリアとヨルダンも支持する同プロジェクトに、サウジアラビアが同意すれば、メッカからヨーロッパまで鉄道で一貫して旅ができることになる。プロジェクトが実現すれば、年間1,000万人の旅行者を運ぶことになる。これによりトルコ、シリア、ヨルダンとサウジアラビア相互間やこの地域の国々との商業面で大きなメリットがもたらされるだろう。

運輸省関係者は、4年前からこれまでプロジェクトについて検討しており、またサウジアラビア関係者もかつてのようにプロジェクトに無関心ではないと述べている。アブデュルハミト2世が開通させたヒジャーズ鉄道を、新たに営業再開させるための努力が進められてきた。そうした中サウジアラビアとトルコ間の話し合いにおける最初の問題はプロジェクト名に関するものであった。サウジアラビア関係者が「ヒジャーズ鉄道」はオスマン朝を思い起こさせるという理由でこの名称に反対したため、プロジェクト名は「イスタンブルーメッカ鉄道プロジェクト」に変更された。

「イスタンブルーメッカ鉄道プロジェクト」はイスタンブルを起点に、トルコではアンカラ、コンヤ、アダナ、シリアではアレッポ、ダマスカス、ダルアーに沿って進む予定である。同路線はヨルダンではアンマンを通り、サウジアラビアではクライヤート、ハーイル、メディナを経由し終点地メッカに到着する予定。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:12446 )