トルコ、パレスチナ、イスラエルの3大統領、共同宣言に署名
2007年11月14日付 Yeni Safak 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領が外務大臣だった2005年に尽力して開始した「アンカラ・フォーラム」がついに合意に至った。ギュル大統領はこの枠組みで、今月末にアナポリスで開かれる和平会議前に、イスラエルとパレスチナ代表団をチャンカヤの大統領公邸で引き合わせた。
大統領公邸で行われた署名式典には、3人の大統領の他に、アリ・ババジャン外務大臣、ベシル・アタライ内務大臣、ヴェジディ・ギョニュル国防相、トルコ商工会議所連盟(TOBB)ルファト・ヒサルジュクルオール会長も参加した。


■繁栄のためには安定が条件

ギュル大統領は、トルコ、パレスチナ、イスラエルの商工会議所・株式取引所連合が一緒に始めた試みが、本日、非常に重要な段階に来たと述べた。ギュル大統領は、両者ともにこの件に関する政治的決断と支持が完璧であると述べ、こう続けた。
「ある地域が繁栄するためには、まず安定が必要です。安定するためには平和でなければなりません。つまり、平和は安定をもたらし、安定は平和をもたらすのです。」

アンカラ合意は、イスラエル-パレスチナの和平に、経済的プロジェクトを通じて実業家らの支持を獲得することを目的としている。合意の枠組みで、パレスチナのヨルダン川西岸地区の工業地域と工場の設立が計画されている。


■トルコ大国民議会(TBMM)に呼びかけ

署名式典の後、スピーチをするためにトルコ大国民議会へ移動した国賓のペレス大統領とアッバース大統領は、一般総会の会議場の入口で、起立した国会議員らの拍手に迎えられた。
ペレス大統領とアッバース大統領、そしてギュル大統領とトルコ大国民議会のキョクサル・トプタン議長は、一般総会に一緒に入り、そしてギュル大統領のために準備された一画に移動した。


■コップが割れた、邪視は消えた

多数の国内外のメディアが、歴史的な署名のためにチャンカヤの大統領公邸で行われた式典に注目した。各スピーチの後、署名式典に入ったとき、いくつかのハプニングが起こった。首脳陣が席に着いているにもかかわらず、署名する書類が遅れて到着したのだ。わずかな間のパニックが原因で、机の上にあったコップが割れた。小さなハプニングは笑みを誘い、「邪視は消えました」と解釈されることになった。


■首脳会談メモ

・一般総会の会議場に入るとき、パレスチナ自治政府のアッバース大統領の足が絨毯にひっかかった。ギュル大統領は、アッバース大統領の腕をつかんで、転倒を防いだ。

・アッバース大統領とペレス大統領は、一般総会の会議場への入退場の際、起立した全ての国会議員から拍手を受けた。国会議員がペレス大統領よりもアッバース大統領により盛大な拍手をする様子が見受けられた。

・ペレス大統領とアッバース大統領が一般総会でスピーチをする前に、モサド(MOSSAD)の諜報員らが会議場のロビーに入り、目視で周辺を監視した。

・この状況を誰も気にはしなかった。

・国民議会から事前に公表されていた「議会記念写真」の撮影は、イスラエル側の反対で写真画像の公表はキャンセルされた。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:12448 )