新憲法案完成、次は議論
2007年11月16日付 Yeni Safak 紙
公正発展党は新憲法案を完成させた。今後議論が開始される新憲法案では義務となっていた「宗教文化と道徳」の授業がそのまま残され、第42条に「如何なる人も外見や装いを理由に教育を受ける権利を侵害されてはならない」との条文が盛り込まれている。
公正発展党は新憲法の草案を完成させた。作成されたこの文民憲法草案については近々明らかにされ、今後議論が行われる。新憲法には大学でのスカーフ着用禁止の撤廃に向けた規定が盛り込まれる。公正発展党のエルグン・オズブドゥン教授が委員長を務める専門委員会が作成した憲法案をもとに、公正発展党デンギル・フラット副党首が務める委員会より最終案が作られた。
■教育を受ける権利
近いうちに議論が予定されている憲法案には、大学での外見や装いに関する禁止事項が撤廃されるような調整もなされている。オズブドゥン氏が委員長を務める専門委員会により作成された草案では「教育を受ける権利」に関し、第42条で「外見や装いを理由に如何なる人も高等教育を受ける権利を奪われてはならない」「高等教育機関では外見や装いは自由である」との2つの案が提示された。公正発展党はスカーフ着用の禁止を撤廃することに向けての改定が、「刑法と慣習に反しないという条件で、高等教育機関では如何なる人であれ外見や装いを理由に教育を受ける権利を侵害されてはならない」との形でなされるよう決定を下した。
専門委員会によって準備された草案に記載されている「教育言語はトルコ語である。トルコ語以外の言語による教育については、民主的な社会体制の必要性に合う形で、法に則って調整される」との文言が新憲法に記載されることが決定された。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:12458 )