■ EU、イスラーム主義テロリストを安全保障上の最大の危険とみなす
2007年11月07日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ローマ:ムスタファ・マフムード・アブドゥッラー、諸通信社】
EUの対テロリズム調整担当官であるジル・ド・ケルショフ氏(Gilles de Kerchove)は昨日、ムスリム・テロリストの危険こそヨーロッパが今日直面する最大の脅威であると警告し、未だに欧州諸国の安全にとっての最大の脅威であるアル=カーイダが、欧州諸国で新たな攻撃を仕掛けることは大いにありうると指摘した。
ケルショフ氏は欧州議会の司法・自由・安全委員会で証言し、「イスラーム主義テロリズム」が北アフリカで拡散することへの不安を表明し、アラブ・マグリブ諸国でのジハード運動はヨーロッパで攻撃を仕掛けることを基本目標にしていると指摘した。
この発言と時を同じくして、多数の欧州諸国の治安部隊がアル=カーイダに所属し、国際的なテロ計画に加担していたと見られる20人に対して広範囲な捕縛作戦を開始した。作戦は北イタリアのロンバルディア、リグリア、エミリア・ロマーニャの各州で行われ、ほか二名に対しイギリス、フランス、ポルトガルでEUの逮捕状が出された。
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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:12479 )