サウジアラビア国王がエジプトを訪問、国際和平会議などについてムバーラク大統領と会談
2007年11月11日付 Al-Ahram 紙
■ エジプト・サウジアラビア首脳会談、パレスチナ情勢の進展と和平会議への米の呼びかけを協議
■ 首脳会談後にスライマン・アウワード報道官:「サウジ国王は欧州とトルコ訪問の成果をムバーラク大統領に報告、イラク情勢およびリヤード会談での決定事項の履行をめぐり協議」
2007年11月11日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
昨日午後、エジプトのホスニー・ムバーラク大統領とサウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアジーズ国王は、ヘリオポリスのエジプト共和国大統領官邸で会談を行った。会談は国王がトルコからカイロに到着した直後から行われた。国王は2日間エジプトに滞在する予定。
首脳会談後の会見でスライマン・アウワード大統領府報道官は「ムバーラク大統領はサウジアラビア国王と非公開協議を行い、アラブ・ヨーロッパ諸国およびトルコへの国王の最近の歴訪の結果が伝えられた。両首脳はまた、イラク情勢やリヤード会談での決定事項の履行を含む、昨今のアラブ情勢を概観した」と語った。
協議では来る米国アナポリスでのイスラエル・パレスチナ和平に関する国際会議や、昨今のレバノン情勢にも焦点があてられた。
同報道官によるとムバーラク大統領は、アナポリス会議が占領を終結させ、パレスチナ人の権利を取り戻し、タイムスケジュールに則った真摯な交渉を通じて最終的地位の解決が図られるような公正な和平への到達という、パレスチナ住民の期待と希望を実現するものになることを切に願っていると語った。また大統領は、われわれ全員の望みを実現させることと、レバノンやゴラン高原占領地の和平にも道を開くような具体的な成果を出させることが、この会議でのエジプトの立場であると明言した。
また同報道官は、アナポリス会議その他のアラブ世界にかかわる諸問題に対するサウジアラビアとエジプトの立場は完全に一致していると主張し、和平プロセスの長年の停滞を経てパレスチナとイスラエルの双方が会する場であるとして、エジプトとサウジアラビアは同会議を歓迎していると指摘した。またムバーラク大統領は、交渉が困難や見解の対立に直面した場合に救いの手を差し伸べることが出来るような、フォローアップ機構の基礎作りを望んでいるという。
ムバーラク大統領はサウジ国王とその随行団のために昼食会を開いた。サウジアラビア国王は昨晩カイロに到着し、ムバーラク大統領自身がカイロ国際空港で国王を出迎えた。
(後略)
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( 翻訳者:平川大地 )
( 記事ID:12482 )