サウジアラビアがイランに対抗するため湾岸諸国に軍備増強を呼びかけ
2007年11月08日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ サウジアラビアが湾岸諸国軍にイランの脅威への対抗を呼びかけ
2007年11月08日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【リヤド:AFP】
サウジアラビアのアブドゥッラフマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ副国防相は水曜日、湾岸協力会議機構6カ国に、中東地域を脅かす脅威に対峙するため、軍隊を強化することを呼びかけた。
アブドゥッラフマーン副国防相は、リヤドでの湾岸協力会議機構の国防相会議で、「我々が直面している脅威のもとで、地域的安定と石油資源の安全を保証するために、我々は軍隊増強に向けて努力しなければならない」と述べ、「この目標は、湾岸諸国の戦略的関係や、脅威の源の変化、テロの危険性の顕在化、中東で影響力のある地域勢力の台頭ゆえに必要とされるものだ」と語った。
副国防相が意味していたのはイランだと見られる。論争の的になっているイランの核開発計画は、湾岸地域で新たな武力紛争が勃発する危険性についての懸念を引き起こしている。また副国防相は、武装と訓練における機構加盟諸国間の協力を呼びかけた。
アブドゥッラフマーン副国防相は会議後の記者会見で、「今の時代は、国防省の力がより必要とされている。国防省は神の御力によって、あらゆる攻撃(神の御許しなからんことを)から湾岸諸国を守るための堅固な城壁である」と述べた。
湾岸協力会議機構はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、オマーン、バハレーンから構成される。
一方、湾岸協力会議機構のアブドゥッラフマーン・アル=アティーヤ事務総長は、「中東地域が直面している危険に対して、我々が警戒し準備しなければならないことは疑いない」と述べ、加盟諸国が共に努力し、持てる力を結集してあらゆるレベルで行動の調整を行っていくことを呼びかけた。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:12508 )