■ シリア・トラックがイスラエル国内で再度議論の的に
■ オルメルト首相からシリア政府への書簡についてイスラエル国内で報道
2007年11月14日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イスラエルでは、アナポリスでの中東和平国際会議に関する国内における議論の激化に伴い、パレスチナ国家樹立のためにイスラエルが譲歩することに反対するイスラエル人の声が高まっている。イスラエルは[中東和平の]各トラックの当事者を弱体化させるための駆け引きに再び出ているようだ。その一環としてイスラエルのアヴィ・デヒテル国内治安相は「イスラエルとシリアは和平合意に達するかもしれない」と発表した。
デヒテル国内治安相は昨日、イスラエルのラジオ局に対して「私たちはシリアとの合意に達する可能性がある。シリアの方こそ選択肢を最も現実的だとみなしている」と述べた。しかし、「こうした合意は、第一にこの問題におけるアメリカの立場次第である」と付け加えた。
クネセトの議員は月曜日、エフード・オルメルト・イスラエル首相に対して、シリア政府との連絡再開について尋ねたが、オルメルト首相は「私がすること全てを話す必要はない」と言うにとどめた。一方でイスラエルの責任ある政治家筋は、「オルメルト首相は最近、第三者を通してシリアと政治的なメッセージを交換するため、再び内密の試みをしようとしている」と述べた。
イディオット・アハロノート紙は、「オルメルト首相は間接的なメッセージをシリアに送った。その中で、ゴラン高原撤退を含むシリアの和平合意への条件について議論する準備がイスラエルにあることを示唆した」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:12515 )