シリア大統領とヨルダン国王がレバノン問題について協議
2007年11月19日付 Al-Nahar 紙
■ シリアのムアッリム外相、今週イランを訪問
■ イランのアフマディーネジャード大統領、「アメリカとイスラエルがレバノン人自身による解決を妨害している」と非難
■ シリアとヨルダンが急遽首脳会談、レバノンでの「合意」を呼びかけ
2007年11月19日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【アンマン:ウマル・アッサーフ】
【各国首都:諸通信社】
シリアのバッシャール・アル=アサド大統領と、昨日急遽ダマスカスを訪問したヨルダンのアブドゥッラー2世国王は、レバノン大統領選挙の「合意に基づいた解決」を呼びかけ、相互の尊重に基づくシリアとレバノンの「正常な関係」が構築されることの重要性を強調するとともに、レバノン国民に対して行われた一連の暗殺行為を非難した。
シリアのワリード・アル=ムアッリム外相は今週、レバノン問題について協議するためにイランを訪問する予定である。イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、リヤドで開かれた石油輸出国機構(OPEC)首脳会議の閉幕にあたって、アメリカとイスラエルがレバノンでの合意に基づいた解決を妨害していると非難した。
アサド大統領と2004年2月以来初めてダマスカスを訪問したアブドゥッラー2世国王の共同声明によると、「両首脳はレバノン情勢について協議を行い、レバノンの主権を全面的に尊重すること、レバノン国民に対して行われている全ての暗殺行為を糾弾すること、レバノンの国内問題への外国の介入を拒否することを強調した。また両首脳はレバノン大統領選出問題について、憲法の枠内で兄弟国レバノンの安定を保証し国民の利益を保護するため、レバノン国内の合意に基づいた解決に到達する必要性を強調した。さらに、レバノンの安全や安定を保証し、シリア・レバノン相互の尊重に基づき両国の利益と安定を実現しうるような正常な関係を構築するためにシリアが積極的役割を果たすことの重要性を強調した」という。
(後略)
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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:12517 )